広島メタル＆マシナリー ケムテック事業部

分散・粉砕デュアルアペックスミル / DAM

粉砕とナノ粒子分散に対応し、特に低ダメージのナノ粒子分散向け湿式マイクロビーズミル

概要

　遠心式ビーズ分離装置を装備し、攪拌ローター回転速度の自由度が高い二軸式湿式ビーズミルです。
　ナノ分散対応ビーズミルでは、低ダメージ処理のためには、微小ビーズを用いて攪拌ローターを低速回転する必要がありますが、低速回転による遠心力の低下でビーズ漏洩が起きます。デュアルアペックスミルは、攪拌ローターと遠心式ビーズセパレーターを個別駆動できる二軸方式を採用することで、この問題を解決しました。独立した回転機構により、攪拌を低速かつ遠心分離を高速で行うことで、低攪拌速度でも、微小ビーズが使用できるマイクロビーズミルで、ナノ粒子を低ダメージで分散処理できます。また、攪拌ローターを高速回転することも可能で、ミクロンサイズの粉砕からナノ分散が１台のビーズミルで対応できます。 　回転数を頻繁に変更しない生産機用の1モーター同軸タイプと回転数を容易に変更できる2軸タイプを取り揃えています。

特長

1. 微小ビーズ処理で、サブミクロン～ナノサイズの粉砕・分散処理ができる！

最小φ15μmの微小ビーズを使用できることから、最小20nmクラスの微粒子スラリーの分散処理が可能なビーズミルです。

2. 低速攪拌が可能で、ナノ粒子スラリーの低ダメージ分散ができる！

攪拌ローターとビーズセパレーターを個別駆動でき、低攪拌速度でも、微小ビーズが分離できます。微小ビーズを使用し、低速攪拌することで、20～300nmの粒子を低ダメージで処理できるナノ粒子分散機です。チタン酸バリウムや顔料などのダメージを嫌う分散処理に最適なビーズミルです。

3. 1台で複数種のスラリーを処理できる！実験用ビーズミルにも最適！

φ15μm～φ1mmの幅広いビーズ径に対応でき、かつ攪拌ローターの高速回転も可能で、攪拌力の選択範囲も広く、強力な粉砕から低ダメージ分散を１台のビーズミルで対応できます。マルチ機能の実験用ビーズミルとしての購入も多くあります。

※その他はUAMウルトラアスペックスミルと同一の特徴になります。

構造

用語解説半価幅とはX線回折パターンのピーク値の高さの半分の幅です。半値幅が狭いと粒子は低ダメージとなります。

運転条件

使用可能ビーズ径

Φ15μm〜Φ1mm

ビーズセパレータ周速

6m/s〜12m/s

分散ローター周速

2m/s〜12m/s

用途例および最終製品例

電子材料（チタン酸バリウム、中空シリカ）、電極材料（ナノ銀など）、熱線遮断材（ITOなど）、光触媒（酸化チタン）、液晶顔料など

デュアルアペックスミルの主な仕様

アペックスミルシリーズのラインナップ紹介

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