ろ過CRFテスター(実験室用セラミックロータリーフィルター) / CRFT
ナノ粒子のろ過を短時間で処理ができます。最小孔径5nmのセラミックフィルターを高速回転させ、クロスフロー効果による高いろ過性能を有する小型ろ過機で、密閉構造のため、有機溶媒でも安全に処理できます。
適用粒径:20nm~サブミクロン
用途:洗浄・溶媒置換・濃縮・浮遊物除去
概要
最小0.5ℓの基礎実験から、10ℓ程度の試作まで対応します。ろ布では補足できないナノ粒子にも対応し、高粘度や繊維状物質のような難ろ過性スラリーも短時間で処理可能です。
使い勝手を考慮した卓上コンパクト設計で、ドラフト内へも設置でき、危険性、有害性のある液でも安全に処理できます。
特長
- 1. 少~中量で、15nmのナノ粒子スラリーろ過処理が可能!
- 超微細孔の7nmセラミックフィルターにより、20nmの超微粒子も補足出来ます。 最小0.5ℓから10ℓ程度までのナノ粒子のろ過処理が可能で、高価な材料や入手困難な材料での基礎実験から、サンプル試作まで、洗浄・溶媒置換・濃縮・浮遊物除去といった様々なろ過処理に対応します。
フィルター種類
孔径 |
2.0μm |
0.5μm |
0.2μm |
80nm |
30nm |
5nm |
材質 |
アルミナ |
アルミナ |
アルミナ |
アルミナ |
酸化チタン |
酸化チタン |
- ※孔径に対して3倍のサイズ以上が適用粒子径になります。
- 2. クロスフロー効果で高いろ過性能を発揮!
- 一般的なチューブ型フロスフローよりも表面流速の高速化が可能(※1)で、高いろ過性能が得られます。高粘度や繊維状物質のような難ろ過性のスラリーでも短時間で処理が可能です。
※1:表面流速
チューブ型 1~4m/s (ポンプ負荷過大で高速化は難)
CRF 6~10m/s (フィルターの高速回転は容易)
- 3. 卓上型のコンパクト設計!ドラフターにも設置可能
- 使い勝手を考慮した卓上型のコンパクト設計です。ドラフターへの設置が可能であり、有機溶媒や有害物でも安全に取り扱いができます。また、防爆仕様にも対応可能です。
- 4. 大型機選定のためのデータ収集が可能!
- 実験データから、大型機での能力推定、サイズ選定などの情報が得られます。
セラミックロータリーフィルターの構造
解説:密閉構造のろ過室内で、シャフトに取り付けられたセラミックフィルターは高速で回転します。
原液スラリーは供給口から加圧供給され、フィルターを通過した清澄ろ液は中空構造のシャフトを通り外部に排出されます。
用途ならびに処理事例
用途 |
洗浄、濃縮、溶媒置換、浮遊物除去 |
適用粒子径 |
15nm 〜 ミクロンサイズ |
溶媒種類 |
水、有機溶媒 |
ろ過速度 |
〜 20 L/hr |
処理事例 |
- ●不純物(イオン分)除去
- 機能性材料(無機ナノ粒子)
- 電子部品材料(MLCC)
- 全固体電池
- ●濃縮
- 繊維状物質(CNF、CNT)
- ラテックス
- ●微粒子の浮遊物除去
- 半導体向けクーラント液
- 飲料(ワイン、ジュース)
- ●無菌ろ過
- 香料
- 医薬品
|
仕様
機種 |
CRFテスター(実験室用セラミックロータリーフィルター) |
機構 |
回転式高速クロスフローろ過 |
ろ材 |
セラミックフィルター(最小孔径 5nm) |
ろ過面積 |
0.03㎡ |
回転数 |
750 〜 1,250 r/min-1 (周速 6 〜 12m/s) |
寸法 |
全長600mm × 幅 500mm × 高さ 1,000mm |
電動機 |
1.5kw×200V |
重量 |
100kg |
ラインナップ
型式 |
ろ過面積(㎡) |
主電動機(kW) |
全長(m) |
幅(m) |
高さ(m) |
概算重量(kg) |
CRFテスター |
0.03 |
1.5 |
0.6 |
0.5 |
1.0 |
100 |
CRF-1 |
1 |
3.7 〜 5.5 |
1.5 |
0.8 |
1.2 |
650 |
CRF-2 |
2 |
3.7 〜 5.5 |
1.5 |
0.8 |
1.5 |
750 |
CRF-5 |
5 |
7.5 〜 11 |
1.5 |
0.8 |
2.2 |
1200 |